歌ってみた やり方
初心者のために「歌ってみた」の録音から依頼をするまでの手順をご説明します。
※パソコンでの対応方法です。またDAWはCubaseを基に説明いたします。
「 歌ってみた 」の やり方 ~必要機材~
歌ってみたを行うのに必要な機材はこちらです。
■必須
パソコン
DAW(録音ソフト)
オーディオインターフェース
マイク
マイクスタンド
ケーブル
ヘッドフォン
■あると良い
ポップガード
リフレクションフィルター
以下、おすすめの機材を紹介していますので、参考にしてみてください!
↓「歌ってみた」おすすめ機材
※スマホ録音でも可能ですが、音質は悪くなってしまいます。
ただし、スマホに接続できるマイクを使えばこの悩みも解消できます。
上記リンクにてスマホ用マイクも紹介しています。
「 歌ってみた 」の やり方 ~録音手順1 マイクのセッティング~
まずはマイクの高さと距離を調整しましょう。
理想としては拳ひとつ分を離し、口と鼻の間くらいにマイクが来るように調整しましょう。
この時、マイクの指向性がある場合は、その方向や角度もしっかりと設定する必要があります。
ハンドマイクでは、この距離を一定に保つことが出来ないので
マイクスタンドを使いポジションを固定することが重要です。
口とマイクの間にポップガード、マイクの後ろにリフレクションフィルターをセッティングしましょう。
※ポップガードが無いと呼吸音などが強調されます。
※リフレクションフィルターが無いと部屋鳴りなどが強調されます。
「 歌ってみた 」の やり方 ~録音手順2 DAWの設定~
サンプリング周波数と解像度の確認をします。
よほどのこだわりがある場合は除き、一般的なCDや配信楽曲と同様の44,1kHz/16bitをおすすめします。
※サンプリング周波数と解像度にはいろいろな意見もありますが、こちらを推奨しています。
※オフボデータを貼った後に変更する場合、テンポやピッチに変化が出る場合もありますので先に行いましょう。
Cubaseの場合、
プロジェクト>プロジェクト設定>録音ファイル形式
から設定を変えることが出来ます。
オフボ音源(カラオケ)を張り付け準備をします。
最初に空白がある場合も削らずそのままにしておきましょう。
Cubaseの場合、ミュージカルモードと言うプロジェクトに曲のテンポを合わせる機能が搭載されているので、
オフボ音源(カラオケ)を再生してテンポやキーに違和感がある場合は、オフボデータをダブルクリックで開き、
上部にある音符マークのミュージカルモードをオフにしてください。
自身の声を録音するトラックも立ち上げましょう。
その際、必ずモノラルトラックで立ち上げるようにましょう。
Cubaseの場合、そのトラックのモニタリングボタンを押すと自分の声が聞こえるようになります。
また、自分の声をモニタリングする際、実際に歌っている声と聞こえてくるが遅れる場合は、
オーディオインターフェースのバッファ/レイテンシーを調整しましょう。
Cubaseの場合、
スタジオ>スタジオ設定>オーディオシステムのひとつ下のご自身の所有するインターフェイス名>コントロールパネル
こちらで調整できます。
オーディオインターフェイスによって記述は異なる場合がありますが、
そのコントロールパネル内のバッファ/レイテンシーを限りなく0に近づけてください。
※0に近づけたことによって録音中にノイズや音飛びがある場合は、少し上げてください。
「 歌ってみた 」の やり方 ~録音手順3 録音レベル~
録音レベルが小さすぎると、ミックスをする際に適正レベルに持ち上げた時にノイズが増幅されます。
特にしっかりとしたレコーディングスタジオではなく、自宅で録る場合には細心の注意が必要です。
少し簡単に説明すると、録音する際に入ってしまうノイズの量は環境にもよりますが一定で入ってしまいます。
適正なレベルで録音されていればノイズはさほど気になりませんが(家の外がうるさい、などは除きます)、
小さいレベルの場合、ミックスするのに適したレベルまで大きくした場合、
ノイズもその分大きくなってしまいます。(図参照)
そうするとやはりキレイな音声でのミックスは難しくなってしまいます。
そのため適正レベルで録音することが必要になってきます。
では適正レベルとは何でしょう?
厳密に言うと異なる部分はありますが、これも簡単に説明すると「クリップ」させない、と言うことになります。
クリップとは、音を再生させている時や録音している時に各トラックのレベルメーターが0dB以上になり、
ほとんどのDAWの場合赤色の目印が付いた状態のことを指します。
クリップした音は、いわゆる音が割れた状態になります。
こちらも小さく録音したものと同様、ミックスにおいてはかなりミックスの音質を低下させる原因になります。
そこで、一番声量が出るであろう箇所、ほとんどの場合はサビだと思いますが、
サビを何回か歌ってみてマイクのボリュームを調整します。
オーディオインターフェイスの入力レベルを調整するつまみをいじって、
最大レベルの声が出た時にもクリップしないレベルに設定しましょう。
※あまりにもギリギリになるようであれば、ある程度の余裕は持っても大丈夫です。
また、以下の音には注意が必要です。
・エアコンや空調の音(基本はオフに)
・ヘッドホンからの音漏れ(レベルで調整)
・リップノイズ(口を潤すことで軽減も)
・服やアクセサリーのこすれ(服の摩擦音が少ないものやアクセサリーは外す)
・マウスのクリック音(歌っている時には触らない)
・椅子の移動音(歌っている時には触らない)
・その他、特に自宅の場合その他環境音(外の車や飛行機の音、風の音や窓の揺れる音、鳥の鳴き声など)
極力レコーディングスタジオでの録音をおすすめします。
※案外カラオケルームはノイズを拾いやすいので、あまりおすすめできません。
「 歌ってみた 」の やり方 ~録音手順4 分割録音~
最初から最後まで一節で歌えてしまえば問題ないですが、難しい曲や一節で歌いにくい曲などもあると思います。
特にボカロ曲を歌う場合、ブレス(呼吸)のタイミングによってはなかなか一節では歌いにくいものもありますよね。
その際は無理せずに分割して録音しましょう。
いくつか方法はありますが、オーソドックスなものとしてはABサビなどのパートごとに歌い分ける方法です。
パートごとであれば、呼吸のタイミングで一節で歌いにくい曲もカバーできます。
この時に注意したいのが、マイクの距離と声のキャラクターです。
マイクの距離が変わってしまうと、音の質も変わってしまいます。
一般的には近くなると低域が強調され、離れるほど低域が薄れていきます。
そのため、パートごとにマイクとの距離が変わってしまうと、ミックスにも影響が出てきてしまいます。
よくテレビなどで見る「バミリ」を用意するのも距離を保つには良い方法です。
キャラクターも重要な要素です。
もちろんあえてそれを行うことで原曲に近い雰囲気やメリハリを付ける、と言うことはありますが、
例えばサビで一節で歌うのが難しい場合に前後半で分けるようなときに、
前半では少し鼻にかかった声、後半では喉を開いて少しオペラのような歌い方、のようになってしまうと、
極端な話別の人が歌っているように感じてしまうかもしれません。
そのため、自分自身の声のキャラクターをしっかりと把握し、
同じキャラクターで歌うことも実際には重要なファクターとなります。
また、修正や手直しをする際、個別に別日での歌い直しはおすすめしません。
理由としては、音質・声のキャラクターを以前の録音状態と同じに保つのはプロでも難しいためです。
もちろん時間的な制約で難しいこともあるかもしれませんが、全体で歌い直すことをおすすめします。
歌の無い部分も少し長めに録音しておくこともおすすめします。
よく、歌い終わった直前直後でカットされる方もいますが、
歌の無い無音部分にノイズを調整するための重要な音が含まれています。
それを利用してノイズの除去を行うので、無音部分があるのかないのかで仕上がりにも大きな差が出る場合があります。
「 歌ってみた 」の やり方 ~録音手順5 データの確認~
歌詞に間違いがないか再度聞き直して確認しましょう。
特に「てにをは」の間違いや、1番/2番で歌詞が微妙に変化するものは注意が必要です。
滑舌にも問題がないか確認しましょう。
早口になって連続して歌うことが難しい場合は、分割しての再録も検討しましょう。
その他、不要なノイズが含まれていないかも確認しましょう。
ノイズの処理自体こちらでも行えますが、無いに越したことはありません。
必ず最後にご自身で聞き直して、提出しても問題ない状態か確認をしましょう。
「 歌ってみた 」の やり方 ~録音手順6 書き出し~
書き出す際にはサンプリング周波数と解像度を必ずプロジェクトで設定したものと同じもので書き出しましょう。
ここが異なってしまうと、音質にも影響を与えてしまいます。
また、多くに見受けられる書き出しが、「ボーカルデータのステレオ書き出し」です。
そもそもボーカルデータはモノラルで録音されているので(ステレオ録音はマイク2本で行います。)、
書き出し時にわざわざステレオにする必要はありません。
むしろ不要なデータになりますので、必ずモノラルで書き出しましょう。
※WAV/mono/44,1kHz/16bit推奨
また、無音部分(歌っていないけど録音はしていた部分)はカットせずにご提出ください。
ノイズの調整を行う際、とても重要な部分になりますので。
書き出す範囲も重要です。
プロジェクトの一番最初から(オフボデータ)最後までを指定して書き出しを行ってください。
原曲やオフボのデータと長さがそろっているか確認しましょう。
インストデータは書き出さずに、元のデータをお送りください。
キーを変更している時には、その旨を伝えてください。
「 歌ってみた 」の やり方 ~データの送付方法~
指定のない場合、アップローダーサイトを使っての送付がおすすめです。
⇒ギガファイル便
Google DriveやDoropboxでも大丈夫ですが、その場合権限の付与などを忘れないようにしてください。
「 歌ってみた 」の やり方 ~まとめ~
おおまかな流れを説明してきましたが、分からないことなどがありましたらお気軽にご相談くださいませ!
初心者向けからプロフェッショナル向けまで、歌ってみたでおすすめの機材も紹介しています
↓「歌ってみた」おすすめ機材
また、ミックスのご依頼も受け付けておりますので、気になる方はご連絡いただければと思います!
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