Cubaseの使い方・操作方法|初心者向けに初期設定からMIDI打ち込み・録音・書き出しまで解説

Cubaseの使い方・操作方法

Cubaseを初めて使う方に向けて、最初に必要な設定、新規プロジェクトの作成、VSTインストゥルメント、MIDI打ち込み、ボーカルや楽器の録音、MIX、完成音源の書き出しまで順番に解説します。

現行ページで解説していたプロジェクト管理、サンプリング周波数、トランスポートパネル、MIDIトラック、クオンタイズなどの内容を残しながら、Cubase 13・14・15で使用しやすい構成へ整理しています。

Cubaseのバージョンについて

本ページはCubase 13・14・15を中心に解説しています。Cubase Pro、Artist、Elementsでは、一部の機能や画面表示が異なる場合があります。また、WindowsとMacではショートカットキーやメニュー表記が一部異なります。

Cubase初心者向け
初期設定
MIDI打ち込み
VST追加
ボーカル・楽器録音
MIX
書き出し

このページは、Cubaseの一般的な操作手順を確認するための無料講座です。

実際に必要な設定、学ぶ順番、楽曲制作の進め方は、使用しているパソコンや機材、
Cubaseのバージョン、現在の理解度、作りたい音楽によって異なります。
DTM初心者向けビギナーコースでは、
受講者の画面と制作中の楽曲を確認し、1曲の完成へ向けて必要な内容を順番に整理します。

Cubaseを使い始める前の準備

Cubaseを起動してすぐに打ち込みを始めることもできますが、最初に使用機器と保存場所を確認しておくと、音が出ない、録音できない、プロジェクトのデータが見つからないといった問題を防ぎやすくなります。

Cubaseと付属音源をインストールする

Cubase本体だけでなく、HALion Sonic、Groove Agent SEなどの付属音源やコンテンツも使用する場合は、必要なデータがインストールされているか確認します。音源名は表示されるのにプリセットが見つからない場合は、コンテンツのインストールが完了していない可能性があります。

オーディオインターフェースを接続する

マイクや楽器を録音する場合や、スピーカー・ヘッドフォンから安定して音を出す場合は、オーディオインターフェースを使用します。機種によっては、Cubaseを起動する前に専用ドライバーや設定アプリをインストールする必要があります。

MIDIキーボードを接続する

MIDIキーボードは、USBケーブルまたはMIDI端子を使って接続します。鍵盤を押しても反応しない場合は、Cubase画面のMIDI入力表示、MIDIポート、トラックの入力設定を確認します。

最初に確認するもの

  • Cubase本体と使用する音源がインストールされている
  • オーディオインターフェースのドライバーがインストールされている
  • スピーカーまたはヘッドフォンが正しい端子へ接続されている
  • MIDIキーボードがパソコンに認識されている
  • プロジェクトを保存する専用フォルダを用意している

Cubaseの初期設定とオーディオ設定

Cubaseで音を出したり録音したりするには、オーディオドライバー、入出力バス、サンプリング周波数、ビット深度、バッファサイズを確認します。ここが正しく設定されていないと、再生しても音が出ない、録音入力が選べない、音が途切れるといった問題が発生します。

オーディオドライバーを設定する

Cubase上部メニューから「スタジオ」→「スタジオ設定」を開きます。左側の「オーディオシステム」を選択し、使用するオーディオインターフェースのASIOドライバーを指定します。

Windowsでは、基本的にオーディオインターフェース専用のASIOドライバーを選択します。Macでは、使用する機器に対応したCore Audioの設定を確認します。

オーディオコネクションを設定する

「スタジオ」→「オーディオコネクション」を開きます。ショートカットキーは「F4」です。「入力」タブではマイクや楽器を接続した端子を、「出力」タブではスピーカーやヘッドフォンへ送る端子を設定します。

再生音が出ない場合は、ステレオ出力バスが作成され、使用しているオーディオインターフェースの左右出力へ割り当てられているか確認してください。

サンプリング周波数とビット深度を設定する

「プロジェクト」→「プロジェクト設定」から、録音時のサンプリング周波数とビット深度を確認できます。サンプリング周波数は、1秒間の音を何回に分けて記録するかを示す値です。44.1kHzは音楽配信やCD向けで広く使われ、48kHzは映像制作や動画向けでよく使われます。

ビット深度は音の強弱をどの程度細かく記録するかを示します。録音を含む通常の音楽制作では、24bitを基本にすると扱いやすいです。CD用の16bitは完成音源を書き出す段階で選択できます。録音エフェクトを含めて高い演算精度を保ちたい場合は、32bit floatを使用する方法もあります。

旧バージョンのCubaseプロジェクト設定画面
旧バージョンのプロジェクト設定画面です。現行Cubaseではデザインが異なりますが、サンプリング周波数とビット深度を設定する役割は同じです。
初心者向けの設定例

  • 音楽制作・配信を中心にする場合:44.1kHz/24bit
  • YouTubeや映像制作を中心にする場合:48kHz/24bit
  • 使用中のプロジェクトでは、途中でサンプリング周波数を変更しない
  • オーディオインターフェース側の設定もCubaseと合わせる

サンプリング周波数とビット深度の考え方

現行ページでは、サンプリング周波数と量子化ビット数について詳しく説明していました。サンプリング周波数を高くすると、記録する時間方向の情報が細かくなります。ビット深度を高くすると、音量方向の情報をより細かく扱えます。ただし、数値を高くするほどファイル容量やパソコンへの負荷も増えるため、用途に合った設定を選ぶことが重要です。

サンプリング周波数とビット深度の説明図1
サンプリング周波数とビット深度の説明図2
サンプリング周波数とビット深度の説明図3
サンプリング周波数とビット深度の説明図4
サンプリング周波数とビット深度の説明図5
サンプリング周波数とビット深度の説明図6

バッファサイズを設定する

バッファは、音声データを処理するために一時的に蓄える領域です。バッファサイズを小さくすると、MIDIキーボードを押してから音が鳴るまでの遅れや、録音時のモニター遅延を小さくできます。その反面、パソコンへの負荷が増え、音切れやノイズが発生しやすくなります。

バッファサイズを大きくすると動作は安定しやすくなりますが、レイテンシーが増えます。録音やリアルタイム演奏では小さめ、MIXやプラグインを多く使用するときは大きめに調整します。

作業内容 バッファサイズの目安 特徴
ボーカル・楽器録音 64〜128 samples 遅延を小さくしやすい
MIDIキーボード演奏 128〜256 samples 演奏しやすさと安定性のバランス
打ち込み・アレンジ 256〜512 samples 多くの音源を使用しやすい
MIX・マスタリング 512〜1024 samples プラグインを多く使用しやすい
CPUからバッファとオーディオインターフェースを経由して音が出る流れ
バッファサイズは、低遅延と動作の安定性のバランスを見ながら調整します。

Cubaseで新規プロジェクトを作成する方法

Cubaseで曲を作るときは、最初にプロジェクトを作成します。Cubase Hubが表示されていない場合は、「ファイル」→「新規プロジェクト」、または「Hub」から開きます。

旧バージョンのSteinberg Hub
旧バージョンのSteinberg Hubです。Cubase 15ではデザインが変更されています。

Emptyプロジェクトを選択する

テンプレートを使わずに始める場合は、「Empty」または空のプロジェクトを選択します。Cubase 15のHubでは、最近使用したプロジェクト、テンプレート、オーディオ設定などを確認できます。

1曲ごとに専用フォルダを作成する

Cubaseのプロジェクトには、プロジェクトファイルだけでなく、録音したオーディオ、編集データ、画像、バックアップなど複数のファイルが含まれます。異なる曲を同じフォルダへ保存すると、後から整理するときや別のパソコンへ移動するときに、必要なデータが分からなくなることがあります。

そのため、基本的には1曲につき1つのプロジェクトフォルダを用意します。Windowsではドキュメント内、Macでは任意の制作フォルダ内などに「DTM」や「Cubase Projects」といった親フォルダを作り、その中へ曲ごとのフォルダを保存すると管理しやすくなります。

プロジェクト管理のポイント

  • 1曲につき1つのフォルダを作成する
  • 曲名が未定なら「0001」「0002」などの管理番号を使う
  • 大きく編集したときは「曲名_20260713」のように日付を付けて別名保存する
  • 外付けSSDやクラウドにも定期的にバックアップする

プロジェクトファイルとバックアップ

Cubaseの通常のプロジェクトファイルには「.cpr」という拡張子が付きます。自動保存で作成されるバックアップファイルには「.bak」が使われます。バックアップを開く場合は、元ファイルを複製してから拡張子を「.cpr」へ変更すると安全です。

自動保存は「環境設定」→「全般」から設定できます。「自動保存の間隔」と「最大バックアップファイル数」を設定し、手動保存の「Ctrl+S」またはMacの「Command+S」も習慣にしてください。

ファイル名拡張子を表示する

Windows

エクスプローラーを開き、「表示」から「ファイル名拡張子」を有効にします。

Mac

Finderの「設定」→「詳細」から「すべてのファイル名拡張子を表示」を有効にします。

Cubaseのプロジェクト画面とトランスポートの使い方

プロジェクト画面は、楽曲全体を組み立てる中心となる画面です。左側のトラックリスト、中央のイベントディスプレイ、上部のツールバー、下部または別ウィンドウのトランスポートパネルを使用します。

トランスポートパネルを表示する

トランスポートパネルでは、再生、停止、録音、早送り、巻き戻し、サイクル再生、テンポ、拍子、メトロノームなどを操作します。独立したトランスポートパネルは「F2」で表示・非表示を切り替えられます。

操作 Windows/Mac共通の主なキー
再生・停止 Space
録音 テンキー「*」
サイクルのオン・オフ テンキー「/」
左ロケーターへ移動 テンキー「1」
右ロケーターへ移動 テンキー「2」
メトロノームのオン・オフ C
ズームイン H
ズームアウト G

左右ロケーターとサイクル再生

左右ロケーターは、ループ再生する範囲や書き出し範囲を決めるために使用します。ルーラー上で範囲を指定し、サイクルを有効にすると、その範囲を繰り返し再生できます。

同じ箇所を繰り返し聴きながら打ち込み、録音、編集を行うときに便利です。書き出し前には、曲の先頭からリバーブやディレイの余韻が消える位置まで、正しく範囲を設定してください。

テンポ・拍子・メトロノーム

固定テンポで制作する場合は、トランスポートまたはプロジェクト画面からBPMを設定します。曲中でテンポを変える場合はテンポトラックを使用します。録音前にメトロノームとプリカウントを設定しておくと、演奏開始までに余裕を作れます。

バーチャルキーボード

MIDIキーボードがない場合は、パソコンのキーボードを簡易的な鍵盤として使用できます。外出先で音色を確認するときや、短いフレーズを試すときに便利です。

CubaseでVSTインストゥルメントを追加する方法

VSTはSteinbergが開発したプラグイン規格です。VSTインストゥルメントは、Cubase内で使用するソフトウェア音源を指します。VSTiと表記される場合もあります。

初心者はインストゥルメントトラックを使用する

現行Cubaseでは、「プロジェクト」→「トラックを追加」→「インストゥルメント」を選び、使用する音源を指定する方法が分かりやすいです。旧ページではF11からVSTインストゥルメントラックを開く方法を紹介していましたが、通常の打ち込みではインストゥルメントトラックを使うと、MIDIデータと音源を1つのトラックで管理できます。

旧CubaseのVSTインストゥルメントラック
旧バージョンのVSTインストゥルメントラックです。
Groove Agent SEの旧バージョン画面
ドラム音源Groove Agent SEの旧バージョン画面です。

Groove Agent SEを追加する手順

  1. 「プロジェクト」→「トラックを追加」→「インストゥルメント」を開く
  2. 音源一覧からGroove Agent SEを選ぶ
  3. 「トラックを追加」をクリックする
  4. Groove Agent SEで使用するキットまたはプリセットを選ぶ
  5. パッドをクリックするかMIDIキーボードを弾いて音を確認する

音源が一覧に表示されない場合

外部VSTプラグインが表示されない場合は、インストール先、VST3対応状況、ライセンス認証、プラグインマネージャーの除外リストを確認します。Cubase 13以降では、基本的にVST3版を優先して使用すると管理しやすくなります。

CubaseのMIDIトラックとMIDIパートの基本

MIDIとは

MIDIは「Musical Instrument Digital Interface」の略で、音高(ピッチ)、長さ、強さ、演奏タイミング、コントロール情報などを記録する規格です。MIDIデータ自体に音は含まれておらず、接続した音源やVSTインストゥルメントを鳴らすための演奏情報として使用します。

同じMIDIデータでも、使用する音源やプリセットを変えると音色は変わります。他のDAWへデータを渡す場合、MIDIだけでは同じ音色を再現できないことがあるため、必要に応じてオーディオデータも書き出します。

MIDIトラックとインストゥルメントトラックの違い

トラック 特徴 初心者向けの用途
インストゥルメントトラック MIDIデータとVST音源を1つのトラックで管理 ソフト音源を使った通常の打ち込み
MIDIトラック 外部MIDI機器やラック音源へ演奏情報を送信 複数出力音源や外部機器を使用する場合

MIDIパートを作成する

MIDIノートを入力するためには、最初にMIDIパートを作成します。鉛筆ツールでイベントディスプレイ上へ範囲を描く方法と、左右ロケーターを設定した範囲でダブルクリックする方法があります。

ツールバーでよく使う項目

  • 選択ツール:イベントやノートを選択・移動します。
  • 鉛筆ツール:MIDIパートやノートを描きます。
  • はさみツール:イベントやパートを分割します。
  • のりツール:分割したイベントを結合します。
  • スナップ:小節や拍のグリッドへ位置を合わせます。
  • クオンタイズ:演奏タイミングを設定した音符単位へ近づけます。
  • オートスクロール:再生位置に合わせて画面を移動します。
現行ページから残した便利な操作

  • 選択ツール:数字キー「1」
  • はさみツール:数字キー「3」
  • のりツール:数字キー「4」
  • 鉛筆ツール:数字キー「8」
  • スナップのオン・オフ:J
  • オートスクロール:F

CubaseでMIDIを打ち込む方法

鉛筆ツールでノートを入力する

  1. MIDIパートをダブルクリックしてキーエディターを開く
  2. クオンタイズ値を1/4、1/8、1/16などへ設定する
  3. 鉛筆ツールでノートを入力する
  4. ノートの位置と長さを調整する
  5. ベロシティーレーンで音の強さを調整する

MIDIキーボードでリアルタイム録音する

MIDIキーボードを使用する場合は、録音するトラックを選択し、録音可能ボタンを有効にします。必要に応じてメトロノームとプリカウントを設定し、トランスポートの録音ボタンを押して演奏します。

難しいフレーズを録音するときは、一時的にテンポを遅くして録音し、後から元のテンポへ戻す方法もあります。MIDIデータはテンポ変更に追従するため、初心者でも正確に入力しやすくなります。

クオンタイズでタイミングを整える

リアルタイム録音したMIDIノートは、タイミングがグリッドからずれることがあります。ノートを選択し、曲のリズムに合うクオンタイズ値を設定して適用します。

  • 4つ打ちのキック:1/4
  • 8分音符のハイハット:1/8
  • 16分音符の細かいフレーズ:1/16

すべてを完全にグリッドへ合わせると機械的に聴こえる場合があります。曲調に応じて、クオンタイズ強度やスウィングを調整してください。

ノートの長さとベロシティーを調整する

ノートの長さは、音の切れ方や次の音とのつながりに影響します。「MIDIイベントの長さをクオンタイズ」を使用すると一括で揃えられますが、複数の音価を含む演奏には適さない場合があります。

ベロシティーは、音源へ送る演奏の強さを表します。ドラムやピアノでは、同じ音高(ピッチ)でもベロシティーにより音量や音色が変化します。すべて同じ数値にせず、アクセントやフレーズに合わせて調整すると自然です。

その他のMIDIエディター

  • ドラムエディター:ドラムやパーカッションの打ち込みに適しています。
  • インプレイスエディター:プロジェクト画面内でMIDIノートを編集できます。
  • リストエディター:MIDIイベントを数値で確認・編集できます。
  • スコアエディター:五線譜を使って入力・編集できます。

Cubaseでボーカルや楽器を録音する方法

ボーカル、ギター、シンセサイザーなどを録音する場合は、オーディオトラックを追加し、入力端子、録音レベル、モニタリングを設定します。

オーディオトラックを追加する

  1. 「プロジェクト」→「トラックを追加」→「オーディオ」を選択する
  2. ボーカルやモノラル楽器は「Mono」、ステレオ機器は「Stereo」を選ぶ
  3. 作成したトラックの入力ルーティングを設定する
  4. 録音可能ボタンを有効にする
  5. 入力レベルを確認して録音を開始する

入力レベルを確認する

録音時にメーターが0dBFSへ到達すると、デジタルクリッピングが発生する可能性があります。大きな声や強い演奏でもピークに余裕が残るよう、オーディオインターフェース側のゲインを調整します。

音が小さすぎるからといってCubaseのトラックフェーダーを上げても、録音される入力レベル自体は変わりません。録音レベルは、オーディオインターフェースの入力ゲインまたは入力チャンネルで調整します。

モニタリングとレイテンシー

録音中にCubaseのエフェクトを通した音を聴く場合は、トラックのモニターボタンを有効にします。遅延が気になる場合は、バッファサイズを小さくするか、オーディオインターフェースのダイレクトモニタリングを使用します。

メトロノームとプリカウントを設定する

録音開始前に1〜2小節のプリカウントを設定すると、テンポを確認してから演奏を始められます。曲の途中だけ録音する場合は、パンチイン・パンチアウトやサイクル録音を利用すると効率的です。

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Cubaseで音量とエフェクトを調整する方法

打ち込みや録音が終わったら、各トラックの音量、パン、EQ、コンプレッサー、リバーブ、ディレイなどを調整します。最初から多くのプラグインを使うのではなく、音量バランスから整えることが重要です。

最初にフェーダーで音量を整える

すべてのトラックを再生し、主役となるボーカルやメロディー、キック、ベースなどの位置関係を確認します。音が大きいトラックを下げるだけでも、全体の見通しは改善します。

パンで左右の位置を調整する

キック、ベース、メインボーカルなどは中央に置くことが多く、ギター、パーカッション、コーラスなどは左右へ配置できます。曲調やアレンジによって適切な位置は異なります。

EQで不要な帯域を整理する

EQは、音の周波数バランスを調整するエフェクトです。不要な低域を整理したり、他の楽器とぶつかる帯域を調整したりします。音を良くするために大きく持ち上げるだけでなく、不要な部分を少し下げる考え方も重要です。

コンプレッサーで音量差を整える

コンプレッサーは、大きすぎる部分を抑えて音量差を整えます。設定を強くしすぎると、演奏の抑揚やアタックが失われるため、ゲインリダクションを確認しながら調整します。

リバーブとディレイで空間を作る

リバーブは部屋やホールの響きを、ディレイは反復音を作ります。複数トラックで同じ空間を共有する場合は、FXチャンネルを作成してセンドで送ると、CPU負荷を抑えながら統一感を作れます。

MIXの基本順序

  1. 不要なトラックやノイズを整理する
  2. フェーダーで音量バランスを作る
  3. パンで左右の配置を決める
  4. EQとコンプレッサーを必要なトラックへ使用する
  5. リバーブやディレイで奥行きを作る
  6. マスター出力がクリップしていないか確認する

Cubaseで楽曲を書き出す方法

楽曲が完成したら、「ファイル」→「書き出し」→「オーディオミックスダウン」から完成音源を書き出します。Cubaseの書き出し範囲は、基本的に左右ロケーターで指定します。

書き出し範囲を設定する

左ロケーターを曲の開始位置へ、右ロケーターを曲の終了位置へ設定します。リバーブやディレイを使用している場合は、音が消える前に右ロケーターを置かないよう注意してください。

出力チャンネルを選択する

通常の完成音源を書き出す場合は、メインのステレオ出力またはMain Mixを選択します。MIDIトラックそのものは音声ではないため、接続しているVSTインストゥルメントの出力を含むメインミックスを書き出します。

ファイル形式を設定する

用途 形式の例 設定例
配信・マスタリング前 WAV プロジェクトと同じサンプリング周波数/24bitまたは32bit float
動画制作 WAV 48kHz/24bit
CD用 WAV 44.1kHz/16bit・必要に応じてディザリング
確認用 MP3 用途に合わせたビットレート

書き出し後に確認する

  • 曲の先頭や最後が切れていない
  • 無音が不自然に長くない
  • 音割れやクリッピングがない
  • 左右チャンネルが正しく出力されている
  • 別のプレーヤーでも正常に再生できる

Cubaseで音が出ないときの確認方法

Cubaseで音が出ない場合は、闇雲に設定を変更せず、オーディオドライバー、オーディオコネクション、トラックのルーティング、モニター機器の順番で確認します。

CHECK 1

オーディオドライバー

「スタジオ設定」で使用するオーディオインターフェースが選ばれているか確認します。

CHECK 2

出力バス

「オーディオコネクション」の出力が、実際に使用する端子へ割り当てられているか確認します。

CHECK 3

トラックの出力

トラックの出力先が「未接続」になっていないか、正しいステレオ出力へ送られているか確認します。

CHECK 4

ミュートとソロ

対象トラックがミュートされていないか、別のトラックだけがソロになっていないか確認します。

CHECK 5

VST音源とプリセット

音源が読み込まれ、音色またはキットが選択されているか確認します。

CHECK 6

MIDI入力

MIDIキーボードを使う場合は、トラック入力と録音可能・モニターの状態を確認します。

CHECK 7

スピーカー・ヘッドフォン

オーディオインターフェース側の出力ノブ、ヘッドフォン端子、スピーカーの電源を確認します。

CHECK 8

サンプリング周波数

Cubaseとオーディオインターフェースの設定が一致しているか確認します。

自分の環境に合わせて設定を確認できます

画面共有を使い、音が出ない原因や初期設定をマンツーマンで確認します。


体験レッスンで相談する

Cubase初心者が覚えたいショートカット

ショートカットをすべて覚える必要はありません。使用頻度の高い操作から少しずつ覚えると、マウス移動が減り、打ち込みや編集が速くなります。

操作 Windows Mac
保存 Ctrl+S Command+S
コピー Ctrl+C Command+C
貼り付け Ctrl+V Command+V
反復複製 Ctrl+D Command+D
元に戻す Ctrl+Z Command+Z
再生・停止 Space Space
オーディオコネクション F4 F4
トランスポートパネル F2 F2
メトロノーム C C
スナップ J J
ズームイン/アウト H/G H/G

ショートカットはCubaseの設定やキーボード配列により異なる場合があります。「編集」→「キーボードショートカット」で現在の割り当てを確認してください。

Cubase初心者によくある質問

Cubase Pro、Artist、Elementsのどれを選べばよいですか?

必要なトラック数、付属音源、編集機能、VariAudioなどの使用目的で選びます。まずDTMを始めたい場合はElementsでも基本的な制作ができますが、歌ってみたMIX、ボーカル編集、本格的なミックスまで行う場合は上位グレードが適しています。

Cubaseで音が出ない場合、最初に何を確認すればよいですか?

「スタジオ設定」のオーディオドライバーと、「オーディオコネクション」の出力バスを確認してください。その後、トラックの出力先、ミュート・ソロ、スピーカーやヘッドフォンの接続を順番に確認します。

サンプリング周波数は44.1kHzと48kHzのどちらがよいですか?

音楽配信や通常の楽曲制作は44.1kHz、映像や動画制作は48kHzが使われることが多いです。途中で変更すると既存のオーディオとの不整合が起きる可能性があるため、制作開始時に決めます。

ビット深度は16bitと24bitのどちらがよいですか?

録音や制作中は24bitを基本にすると、音量に余裕を持たせながら作業しやすくなります。16bitはCDなど、納品・公開先の指定がある場合に完成音源の書き出しで選択します。

MIDIキーボードがなくても打ち込みできますか?

できます。鉛筆ツールでキーエディターへノートを入力できます。また、Cubaseのバーチャルキーボードを使い、パソコンのキーボードで簡易的に演奏することもできます。

録音すると音が遅れて聞こえるのはなぜですか?

バッファサイズが大きい、プラグインによる遅延が発生している、ダイレクトモニタリングを使用していないなどの原因が考えられます。録音時はバッファサイズを小さくし、必要に応じてオーディオインターフェースのダイレクトモニターを利用します。

プロジェクトを別のパソコンへ移動できますか?

移動できます。ただし、録音データ、使用音源、サンプル、プラグインなどが揃っている必要があります。プロジェクトのバックアップ機能を使い、必要なメディアを専用フォルダへまとめてから移動すると安全です。

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体験レッスン、各コースの料金、受講回数、支払い方法を確認できます。

Cubaseの使い方を、自分の制作環境で確認しませんか?

画面共有を使用し、オーディオ設定、MIDI打ち込み、録音、音源の使い方、MIXなどをマンツーマンで確認します。Cubaseを購入したばかりの方や、独学で操作に迷っている方もご相談ください。

Cubase公式マニュアル・チュートリアル

Cubaseの画面や機能はアップデートにより変更されることがあります。最新仕様はSteinberg公式マニュアルもあわせてご確認ください。

最終更新:2026年7月

Cubase 13・14・15を中心に内容を更新しています。エディション、OS、オーディオインターフェース、アップデート状況により、画面や設定名が異なる場合があります。